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心の子育て 

・母親が育てる子供の心
・その時々の想いが…
・三歳までの性格が老境まで
・抱き癖はつかない    


■母親が育てる子供の心

 いじめ、不登校──。どうしてこのような問題が起こるようになったのでしょう。それぞれの立場の方がいろいろ研究し「原因は家庭にあるのではないか」と気づいてきたようです。
 母親の心が子供の心を育てます。子供を産めるのは女性だけで、男性には産めません。そこにヒントがあるのです。いくら「男女平等、子育ても半々」と言っても、すべてが平等ではなく子供を産むことができるのは女性のみなのです。これには素直に従わなければなりません。最近、胎教の大切さが広くいわれるようになってきました。24時間子供を身寵もって胎教に最も関わるのが母親です。父親がいくら影響するといっても母親ほどではなく、胎教は母親の心次第なのです。
(中略)
 つまり胎教で(あなたが大きくなれば、このように行動するんですよ。お母さんがその見本を示しますからね。分かりましたか?)と教えることになるのです。そのようにインプットされた子供は大きくなって周りに困ったことをする人がいても、その人のことを許し、自分に嫌なことをされても(お母さんは許してた)と許すことができるのです。ところが反対に、お母さんが夫に対して(許せない)という想いを持っていると、子供の心には(許してはだめなのよ)という“教え”がインプットされるので、物心がついて行動をはじめると、誰を見ても(許せない)ということで非難、攻撃が始まります。子供はそうすることしか教えられていないからです。

■その時々の想いが…

 胎教が大事というのはこのような意味であって、胎教の大切さに気づいても、それを具体的に知っている人は少ないようです。ただ心を安らかにしていたらよいということでクラシック音楽を聞いたり、読書をしたりする人もいます。もちろんお母さんが心楽しく暮らすのはよいことです。でも毎日24時間、お母さんがその時その時に持つ心の想いが、人を幸せにする、あるいは不幸せにするエネルギーとして子供にインプットされ、人間性や人格を育てていくのです。確かにクラシック音楽を聞いている間は心が安らかでしょう。しかし24時間のうちで音楽を聞いている時間はわずかです。その後に立ち上がってお母さんが何を想うかが大事なのです。
(後略)

■三歳までの性格が老境まで

 このように母親が妊娠中に持った想いが、子供の人格に大きく影響することを戦前のお母さんたちは知っていました。日本には“三つ子の魂百まで”という諺がありますが、これは「3歳くらいまでに素敵な心を育てないと、大きくなっても素敵な人にはならない。3歳くらいまでの子供の性格が老境まで続いていく」という意味です。
(中略)
 妊娠中からお母さんが素敵な言葉や態度と心の中の想いを一致させて子育てをすると本物が育ちます。子供が周りの人を尊敬し周りの人から尊敬されるかどうか、そのもとになるのが妊娠中の母親の想いなのです。けれども「もう子育てが済んでしまったので仕方がない」と諦めることはありません。”心の子育て”は何歳からでも間に合います。私は45歳で気づいて、それから本来の妻の心、母の心を呼び起こし、数年かかって自分の心を変えました。そして今も変えるように努力をしています。そうすると子供の心が変わってくるのです。想いは伝わるので、これは子供とどんなに遠く離れて住んでいても同じです。

■抱き癖はつかない

 赤ちゃんの自立を促すために戦後、「泣いても、できるだけ抱いてはいけない」という考え方がありました。私の知人でそのような育て方をした人がいますが、「あれは失敗でした」と言っていました。今日では病院でも「抱き癖なんてつかないから、抱いてあげなさい」と奨励するようになってきています。
 それなら以前「自立を養うために抱いてはいけない」と言われた人たちはどうすればいいのでしょうか。そのようにして育てられた子供たちが現在どうなっているのか。私の知人の場合、息子さんは四十歳近くになってもまだ定職に就かずフラフラしています。知人は「教えられた通り、子供が泣いても抱かずに、抱いてやりたいのを我慢して自分も泣いていた」と言います。やはり3歳くらいまでの愛がいかに大事かということです。胎教を通して母親の心が子供の心を育てます。母親がそれに気づいてこそ子供を素敵に育てることができるのです。
(中略)
 日本の漢字は本当に素敵です。親という字は立・木・見と書きます。子供のそばで「右に行け、左に行け」とゴチャゴチャ言うのではなく、高い木の上から子供を見るのです。子供は一生懸命歩いているから、どこに岩や谷があるか見えません。親は高いところから見て、子供の行く末の安全を常に気をつけてあげるそれが親という字なのです。子供が結婚して親から離れるほど、遠くから見守るという“親”の字の意味を生かさないといけないのです。
 現在は不登校やいじめなどいろいろな問題がありますが、このまま放っておけばもっと恐ろしい時代が来ます。そのためにも、正しい“心の子育て”を若いお嬢さんたちがもっと知って一人一人が素敵な妻、素敵な母となることで、素晴らしい子供を育てていただきたいと思います。

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